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中古マンションと聞くと、古い、汚い、狭いなど、ネガティブなイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、決してそんなことはありません。
中古といえども、しっかりメンテナンスされたマンションは新築以上の価値を持つことも多々あります。そして、その最たる例が「ヴィンテージマンション」です。
今回は、ヴィンテージマンションとは何か、それにはどんなメリットがあって、購入時に注意すべきポイントは何なのかについて、解説していきますね。
ヴィンテージマンションとは
ヴィンテージという言葉自体を聞いたことはあるでしょう。この言葉は元々ワインの品質を表すもので、数年、数十年前のいわゆる当たり年のワインを指していました。
その意味が広義的に解釈されるようになり、古いけれども十分な価値を持つものを表す言葉として現在では使われています。そのためヴィンテージマンションとは、築年数は古いものの、新築時よりもさらに価値を増しているものを言うことが多いです。
ヴィンテージという言葉に惹かれる人も多いので、ヴィンテージマンションに住むことは一種のステータスとしても捉えられていますね。
ヴィンテージマンションの条件
古くて価値が高ければヴィンテージマンションなのかというと、そうではありません。それに加えて、優れたデザイン、立地の良さ、十分な広さなどから総合的に判断して、ヴィンテージマンションの称号が与えられます。
厳密な定義はありませんが、不動産の専門会社「東京カンテイ」では、「築10年以上」、「平均専有面積90平方メートル以上」、「坪単価300万円以上」の3つをヴィンテージマンションの条件としています。
またそれ以上に、誰から見ても価値があるマンションとして捉えられるかどうかも重要でしょう。住むこと自体がステータスになるのなら、見た目の印象は非常に重要です。
これらの条件を満たしているマンションは多くありません。ですから、ヴィンテージマンションは人気が高く、さらにその価値を上げていくのです。
ヴィンテージマンションを購入するメリット
それでは、ヴィンテージマンションにはどんなメリットがあるのでしょうか?
まず第一に、立地の良さが挙げられます。立地はマンションの資産価値にとても大きな影響を与えますから、「立地が良い=資産価値が高くなる」という式が完成し、その物件はおのずとヴィンテージマンションに近づいていくのです。
周辺環境が整っていれば、それだけ住みやすくなり、マンションへの満足度も大きくなるでしょう。
また、資産価値が下がりにくいのもメリットの一つです。今まで着実に上がってきた価値が、突然暴落するとはなかなか考えられません。
もちろん、数十年という超長期的なスパンで見れば確実ではありませんが、それでも一般的なマンションと比べれば、はるかに安定していると言えるでしょう。
資産として保有しておくにはとてもありがたい存在です。このようにヴィンテージマンションには、ステータスとしての価値以外にも、さまざまな大きなメリットがあります。
ヴィンテージマンションを購入する際の注意点
ここまでヴィンテージマンションのメリットについて解説してきましたが、購入の際には注意すべきポイントもいくつかあります。
まず一つ目に、耐震性に不安があるマンションが多いことです。1981年に耐震性に関する設計基準が大改革されたのですが、ヴィンテージマンションはそれ以前に建築されたものも多く、旧制度の耐震設計が適用されている物件が多くあります。
改修で補強が行われているなら問題ないことも多いので、購入前には必ずチェックしておきましょう。
もう一つの注意点は、マンション内部の設備に関してです。築年数が古いため、内部設備も古いものが多く、使い勝手にやや問題があるかもしれません。
この問題はリフォームやリノベーションによって解決できますから、それらが可能かどうか確認してから購入したいですね。
おわりに
今回は、古くても価値がある物件の代表としてヴィンテージマンションをご紹介しました。ただ、ヴィンテージの条件までは達せずとも、築年数が経過していても高い価値を保有している物件は数多くあります。
そんなマンションをうまく探し出せれば、予算を抑えめにしつつ、大きな見返りを期待できるでしょう。ぜひくまなく不動産をチェックして、お得な物件を見つけてくださいね。
最終更新日:2017-05-17