おすすめPickUP!
- 共有名義や単独名義って?
- それぞれのメリットやデメリットとは?
この記事では、上記のような名義に関する疑問的にお答えしていきます。
名義は、家の予算だけでなく、その後の税金、亡くなったあとの相続にまで影響を与えるものです。損をしないためにもメリットやデメリットをおさえておきましょう!
名義とは何か? メリットとデメリットは?
名義に関するポイントをまとめると以下の通りです。
- 名義には単独名義とは共有名義がある
- 共有名義は税で優遇を受けられるがリスクもある
- 単独名義はリスクがないが借入額が少なくなる
女性の社会進出にともない、共有名義で自宅を購入する夫婦が増えています。
ただし、共有名義にはリスクも存在しています。ポイントを確認して、名義を選択するようにしましょう。
名義には単独名義とは共有名義がある
家を購入した場合「名義人」を登記しなくてはなりません。この名義には「単独名義」と「共有名義」の二種類があります。
名義人は、住宅の購入資金を出資した人がなることが多いです。
ですから、夫の収入だけで家を買ったりローンを組んだりしたならば、夫の単独名義になります。一方で、妻も夫もお金を出して家を買ったならば、妻と夫の二人が名義人なり、それぞれの名前を登記します。
なお、どちらかが専業主婦(主夫)で収入がないならば、稼いでいる夫や妻が単独名義になるしか選択肢はありません。
共有名義は税で優遇を受けられるがリスクもある
共有名義にする一番のメリットは税の控除で優遇を受けられるという点にあります!
まず、住宅ローンを組んだ場合、10年間にわたって住宅ローンの年末残高を1%控除してくれる「住宅ローン控除」を受けられます。共有名義にすれば、夫婦それぞれに住宅ローン控除が適用され控除額をかなり引き上げることが可能なのです。
さらに、住宅を売却するときは、利益のうち3,000万円までは非課税になる「特別控除」が存在します。そして、この控除は夫婦ともに受けることが可能です。ですから、夫婦の共有名義ならば通常の二倍の6,000万円の利益までが非課税になるというメリットがあります。
加えて、あらかじめ夫婦で住宅の持分をわけておくと、片方が亡くなったときに相続する資産が少なくなります。つまり、相続税対策になるというわけです!
ただし、夫婦の共有名義はリスクに弱いというデメリットもあります。
たとえば、どちらかが亡くなったり無職になってしまったりした場合は大変です。共有名義の場合は二人の収入額で計算して住宅ローンなどを組んでいますので、たちまち返済ができなくなり自宅の売却を余儀なくされることも……。
保険にあらかじめ入っておくという手もありますが、保険で補償してもらえるのは死亡した配偶者のローン残高だけです。半分のローンは、残されたほうが払い続けなくてはならないのです!
さらに、共有名義の家を売るには、共有している夫婦の署名捺印が必要です。ですから、離婚といった非常時に「売るか売らないか」で揉めてしまう可能性もあるのです。
単独名義はリスクがないが借入額が少なくなる
単独名義は緊急時のリスクに強いというメリットがあります。
単独名義ならば、団体信用生命保険に加入します。名義人が死亡したり事故に遭ったりして、ローンの残りが支払えなくなったときに、団体信用生命保険が残りのローンの返済をしてくれるので、残された配偶者に債務が残ることはありません。
ただし、単独名義の場合、ローンの借入額審査の対象になるのは夫婦の片方の収入だけですから、借入額が少なくなるというデメリットもあるのです。
また、離婚の際には、名義人ではない配偶者の発言が弱くなります。「絶対に売りたくない」と言っても、名義人に押し切られる形で、むりやり家を売られてしまう可能性もあるのです!
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夫婦共有名義で購入するなら注意しておきたいポイント
夫婦共有名義で購入するならば第一に注意しておきたいポイントは共有名義の持分に注意するということです。
持分とは不動産に対して持っている所有権の割合のことです。なんとなく半分ずつにしてしまうと、のちのちトラブルに発展することがあります。
たとえば、ほとんど夫のお金で購入したのに、半分ずつの共有名義にしてしまうと、夫から妻へと不動産購入額の贈与があったと見なされて贈与税の支払いを求められることもあるのです。
実際に出した金額が6:4ならば持分も6:4で揃えるようにしておきましょう。
おわりに 安易に共有名義にせずにしっかり話し合おう!
共有名義で予算を組むと、借入額が増えるだけでなく、税金でかなりの優遇が受けられます。ただし、共有名義人のどちらかが亡くなったりしてしまうと、片方が一人でローン返済をしなくてはなりません。
また、離婚するときに共有名義だと揉めてしまう可能性も。夫婦でしっかりと話し合いをして名義をどうするかを決めるようにしましょう。
最終更新日:2020-02-24