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マイホームブック(byスターフォレスト) > 不動産売買お役立ち > その家、地震対策できてますか?免震、耐震、制震どれがいいのかも知っておこう

2019-08-28

最終更新日:2019-12-25

その家、地震対策できてますか?免震、耐震、制震どれがいいのかも知っておこう


  • 地震の対策としてはどのようなものがあるの?

本稿では、地震対策の疑問にお応えしていきます。
日本は地震大国です。そのため、いついかなるときに大地震に巻き込まれるかわかりません。しかし、地震は避けることはできませんが、揺れに対する対策をしておくことは可能です。確認しておきましょう。

自宅の地震対策とは?

自宅の地震対策についてポイントとなるのは次の事項です。

  • 地震の効果的な対策は免震、耐震、制震

地震に効果的な対策としては、免震、耐震、制震の3つがあるのです。それぞれの特徴を簡単に確認しておきましょう。

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地震の効果的な対策は免震、耐震、制震

地震に効果的な対策のポイントをまとめると以下のとおりです。

  • 耐震とは地震に耐える構造のこと
  • 制震とは地震の揺れを制御する構造のこと
  • 免震とは地震を免れる構造のこと

この中でも、特に一般的な地震対策は耐震です。ただし、地震に対する効果が高いとされているのは免震構造とされています。それぞれの特徴について詳しく確認していきましょう。

地震に耐える、耐震とは?

耐震とは揺れに耐える工法のことです。家の柱や梁を太くするなどして、建物を丈夫にすることで地震の衝撃に耐えられるようにします。耐震構造を備えておけば、激しい地震があった際に家を倒壊から守ることが可能です。
建築基準法によって、すべての家は一定の耐震構造を備えるように義務付けられています。ですから、中古住宅などを買わない限り、耐震構造は一般的な住宅にきちんと備えられているといえるでしょう。

耐震のメリット

耐震のメリットとしては、何よりも費用が安いということがあげられます。建築基準法で義務付けられている範囲の耐震構造であれば追加費用を取られずに、耐震構造の住宅を建てることが可能です。さらに、中古住宅をリフォームする場合でも数十万円程度の費用で耐震構造を設置することができます。

耐震のデメリット

耐震は、あくまで地震による揺れから建物の「倒壊」を防ぐ構造です。地震の「揺れ」そのものを防ぐことはできません。ですから、揺れが起きた際に、建物内部の家具などが移動したり転倒したりすることは避けられないのです。耐震構造だけでは、家具が損傷する可能性があるというデメリットがあります。

地震の揺れを制御する、制震とは?

制震とは揺れを吸収する工法のことです。ダンパーと呼ばれる振動軽減装置を建物内に設置して、建物に粘り気をもたせることで揺れを小さくします。高さのある住居に特に効果を発揮する構造で、2階以上での揺れを最大で半減することも可能です。また、複数回の大きな地震にも耐えられる工法であるという特徴もあります。

制震工法のメリット

制震のメリットとしては「揺れ」そのものを抑える構造ですので、地震があったときの内部の振動をかなり軽減することができる点にあります。そのため、地震が起きても建物が壊れないだけでなく、家具の移動や落下などを防ぐことが可能です。
地震による二次災害を防ぐことが可能というメリットがあります。

制震工法のデメリット

制震のデメリットとしては、建物によっては利用できないこともある点があげられます。制震工法は建物を揺れに強くしてくれるのですが、地盤の強化はしません。そのため、もともとの地盤が弱いと効果を発揮できないため、地盤の強度によっては導入が不可能です。
また、費用もやや高く、50~100万円は必要になってきます。
加えて、既に完成している住宅に耐震工法を新たに設置するのは難しく、リフォームなどによって耐震工法を取り入れようと思ってもできないことが多い点がデメリットだといえるでしょう。

地震を免れる、免震とは?

免震とは、その名の通り揺れを免れる構造のことです。建物と地盤の間に、積層ゴムと呼ばれる免振装置を入れることで、建物と地面を切り離します。地面と建物が切り離されているので、地震の際に地面が揺れたとしても建物に揺れが伝わりにくくなります。最大で揺れの8割をカットできるとされています。

免震のメリット

免震は現段階で最も優れた地震対策の工法です。建物内部の揺れをかなり軽減できるので、家具が損傷することはありません。
また、制震構造と違って、地盤の弱さなどで効果が左右することもありませんので、基本的にどのような地盤でも免震構造を取り入れることが可能です。

免震のデメリット

免震のデメリットは費用が高いという点です。300〜600万円の費用がかかり定期的なメンテナンスも必要になります。さらに、免震構造はすでに建築が終わっている建物に取り入れることは不可能です。そのため、中古物件などをリフォームによって免震構造の家にすることはできません。
また、あくまで免震構造は地震を防ぐための構造なので強風や台風といった風による揺れには効果が少ないというデメリットも存在します。

免震、耐震、制震、結局どれが地震対策にいいの?

免震、耐震、制震という地震対策方法があることをご紹介しました。これらの中で最も地震に効果があるのは「免震」です。

しかし、免震は中古物件などには取り入れることができませんし、台風といった風による揺れには弱い傾向にあります。また、費用的な面から免震構造を取り入れられないこともあるでしょう。その場合は、制震が地震対策に最も効果的だといえます。

ただし、地震対策として最も効果的なのは、3つの中から地震対策を一つに限定しないことです。耐震と制震、免震と耐震など複数の構造や工法を組み合わせることで、より安全な住まいを手にすることが可能になります。

これから住居を購入するなら地震対策にもこだわって

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これから住居を購入するならば、内装や外見などを重視するのも良いですが、地震対策にもこだわってみましょう。耐震構造ならば家を建てたあとでもリフォームなどで取り入れることが可能です。しかし、免震と制震はリフォームによってあとから取り入れることは困難といえます。
これから住居を購入するならば地震対策にもこだわってみてください。

おわりに 地震から大切な家を守るために

地震の対策としては、免震、耐震、制震の3つがあります。それぞれ特徴がありますが、最も地震に効果があるのは免振だといえるでしょう。
ただし、免震は費用も高く中古住宅に取り入れることはできないデメリットも存在します。
大きな地震はいつ起こるかわかりません。家族や自身の安全を守るためにも住宅を購入する際には地震対策についても考えてみましょう。


最終更新日:2019-12-25

 

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