おすすめPickUP!
- スキップフロアって何?
- どんな効果があるの?
本稿では、「スキップフロア」に関するこれらの疑問やおすすめの間取りや注意点をご紹介していきます。
スキップフロアとは?
スキップフロアとは、収納スペースを多くとりたい方や居住空間にメリハリをつけたい方に人気の間取りです。
ポイントとしては以下の2つがあげられます。
- スキップフロアとは縦に空間を活かす間取り
- 視覚が広がり解放感を生む効果がある
スキップフロアの基本事項をまずは確認しておきましょう!
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スキップフロアとは縦に空間を活かす間取り
スキップフロアとは、床の一部に高低さを設ける間取りのことです。いわゆる「中二階」や「中三階」を設ける作り方だといえるでしょう。
通常の家は、壁によって空間と空間を区切っていきます。対して、スキップフロアの家は空間ごとに高さを設けることで、それぞれの空間を区切っていきます。
また、スキップフロアの家は、一か所だけスキップフロアを設ける場合もありますし、半地下のフロア、中二階のフロア、中三階のフロア……といった具合に複数スキップフロアを設ける場合もあります。
視覚が広がり解放感を生む効果がある
スキップフロアは、空間を縦に活かした建築形式です。そのため、スキップフロアにしたそれぞれの空間で縦の高さが異なります。
高さが異なるので、家のどこにいても視線の抜けがよく解放感を味わえるという効果があるのです。また、通常の間取りと違って、壁や廊下で部屋と部屋を区切ることがないため、敷地面積を最大限活用できるという効果もあります。
スキップフロアにするメリット
スキップフロアには多くのメリットがあります。代表的なものとしては次の3つがあげられます。
収納スペースを広く作れる
スキップフロアは段差によって空間を仕切ります。廊下を作る必要もなく、壁も必要最小限しか必要ありません。そのため、廊下や壁になるはずだった空いたスペースに収納スペースを作ることができるのです。さらに、高低差を作るためにあげた床の下や他のフロアにあがるための階段の下などに「小型の蔵」を作ることもできます。
風通しがよく日当たりがいい
通常の間取りでは、他の部屋の壁などによって光や風が遮られてしまいがちです。しかし、壁のないスキップフロアならば光や風が家全体にうまく行き届きます。
また、ずらした床の間からも光を取り入れることが可能ですから、どこにでも日当たりの良い空間を作ることが可能です。
空間をゆるやかに区切るので家族間のコミュニケーションが取りやすい
壁や廊下によって部屋と部屋とを完全に区切ってしまう通常の間取りと違って、スキップフロアは高低差によってゆるやかに空間を区切ります。そのため、段差によってそれぞれのプライバシーは守られつつも、壁がないオープンな空間なので、どの部屋にいても家族とのつながりを感じられるのです。どこか優しい室内空間を演出できるメリットがあるといえるでしょう。
スキップフロアにするデメリット
スキップフロアにはどんなデメリットがあるのでしょうか。
建築コストがかかる
スキップフロアは、通常の間取りの家に比べて必要な材料が多く、手間もかかります。そのため、建築コストが高くかかってしまう場合が多いのです。
建築のコストや初期費用を抑えたい方には不向きというデメリットがあるのです。
光熱費が高くなる
スキップフロアは壁などを使わずに仕切る間取りのことです。段差でメリハリをつけている大きなワンルームのようなものですから、空調が効きにくいというデメリットがあります。
部屋を涼しくしたり暖かくしたりするには、フロア全体に空調を効かせる必要がでてくるので、光熱費が高くなってしまうデメリットがあるのです。
エレベーターが設置できない
バリアフリー対策として自宅にエレベーターをつけるケースが増えてきています。
しかし、エレベーターを設置するには支えとなる壁が必要になってきます。そのため、壁がほとんどないスキップフロアではエレベーターの設置ができない、あるいは、あらかじめエレベーターのための壁を間取りに入れておくプランが必要になってきてしまうのです。
スキップフロアの理想的な間取り
スキップフロアはおしゃれな間取りですから、自身のセンスを活かして家づくりを楽しんでいくのが理想です。特に以下でご紹介する「ビルトインガレージ」や「吹き抜け」と組み合わせた間取りとの相性が抜群ですから検討してみましょう。
ビルトインガレージと組み合わせた間取り
ビルトインガレージとは、一階部分にガレージを取り込んだ間取りのこと。ガレージは天井が低くてもよいので、上の階の天井を高くできます。
ガレージの上の部分にあたる部屋をリビングなどにすれば、天井が高い開放的なくつろぎスペースを作ることが可能です。
吹き抜けと組み合わせた間取り
吹き抜けとスキップフロアを組み合わせると、開放感がありながらどこか面白い空間を演出できます。ただし、吹き抜けを作るとその分、スペースを無駄にしてしまうので注意が必要です。
スキップフロアの施工時に注意したいこと2つ
スキップフロアの施工時で気をつけたいポイントは2つあります。しっかり覚えておきましょう!
固定資産税に注意!
まず、固定資産税に関わる問題です。固定資産税における家の価値は、床面積がどれくらいかで決定されます。スキップフロアは、空間を最大限に活用できる間取りです。そのため、床面積も広くなってしまいます。結果、固定資産税が高くなる可能性があるのです!
また、ある空間と空間を同一階と見なすか見なさないかは、法律によって明確に定められています。段差が1.4m以下ならば同一階ですが、これを超えてしまうと別の階と判断されてしまうのです。
自身では二階建てのつもりで家を建てたのに、一部のステップフロアの段差が1.4メートルを超えていて、三階建ての建物として新築後の家屋調査で判断されてしまう場合があります。こうなると、やはり固定資産税が高くなりますので、注意が必要です。
設計者に注意が必要
スキップフロアはまだまだ一般的とはいえない間取りです。そのため、設計経験のある設計士が少ないのが現状といえます。
スキップフロアはかなりセンスが問われる間取りです。加えて、固定資産税をおさえるために段差の高さなどにも注意が必要です。
もしも、スキップフロアの知識がなかったり未熟だったりする設計士に依頼をしてしまうと、固定資産税が高くなったり、どこか無駄な空間があるスキップフロアの家ができてしまったりするので注意が必要といえるでしょう。
スキップフロアはどんな業者に依頼するべき?
スキップフロアは、どの業者に依頼しても良いというわけではありません。
スキップフロアの間取りに精通している設計事務所に頼むか、注文住宅相談サービスに相談をしてみるのが大切といえるでしょう。
スキップフロアは平面でイメージをつかむのが難しい間取りです。ですから、3D画像や模型を駆使して、完成図を示してくれるような業者が特におすすめといえます。
まとめ 注意点などもしっかり意識してスキップフロアを検討しよう!
スキップフロアは壁を設けないことで、狭い空間を最大限に活用できる間取りです。ゆるやかに空間を区切りますので、広々とした明るい空間が確保でき、家族間のコミュニケーション向上などの効果が期待できるといえるでしょう。
ただし、固定資産税などの関係から設計には十分な注意が必要です。スキップフロアを専門とする業者や設計士に依頼をするようにして、スキップフロアのある間取りを検討していきましょう!
最終更新日:2019-12-25