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自宅に屋根のないオープンスペースがあれば、星空も花火も思う存分楽しむことができます。希少性の高いルーフバルコニーですが、普通のバルコニーやベランダとは明確な違いがあります。中古マンションを購入する際に見つけられれば、生活の新しい楽しみ方が広がりそうです。
ルーフバルコニーとは?
ルーフバルコニーは階下の屋根にあたる部分を、オープンスペースとして活用しているタイプを指します。
希少性が高い
2階以上の建物に限られており、また1つの建物に設置する数にも制限があります。通常のバルコニーよりも面積を広くとることができ、非常に開放感があるため人気ですが、希望通りの物件に行き当たる確率は少ないといえます。
もともとそれほど数が多くはないルーフバルコニーですが、近隣の建築物との日照権の問題があるため、その多くが北向きに置かれています。日当たりの良い南向きのルーフバルコニーは、希少性がさらに高くなり、その分物件価格も上がります。
通常のバルコニーとの違い
バルコニーとルーフバルコニーには、面積などの厳密な違いがあるというわけではありません。バルコニーと呼ばれるのは、室外に張り出した手すり付きの部分です。集合住宅などでは階上のバルコニーが、階下の庇の役割を果たしますが、ベランダのようにしっかりと屋根部分が確保されているわけではありません。
これに対してルーフバルコニーは、階下の屋根をオープンスペースとするため、一般的なバルコニーよりも面積を広く取ることができます。視界をさえぎるものがなく、開放感にあふれたプライベートガーデンとして、さまざまに活用ができます。
ルーフバルコニーのメリット6つ
ルーフバルコニーにはたくさんの魅力がありますが、主なメリットをまとめて見ていきましょう。
日当たりが良い
設置される向きにもよりますが、基本的には頭上にさえぎるものがないため、日当たりが確保されています。太陽の光を十分に楽しめるという贅沢さが感じられます。
開放感がある
ルーフバルコニーの最大の魅力といえるのが、その開放感です。自宅に大空が望めるオープンスペースのある暮らしを満喫できます。
部屋が広く見える
ガラス越しであっても、床の続いたスペースが視線の先にあると居室が広く感じられます。部屋全体が広々とした空間に見えるため、窮屈さがありません。
プライベート感が満喫できる
ルーフバルコニーは上階に張り出しており、ある程度の広さがあるため、のぞかれる心配があまりありません。洗濯物を干していても、他人の視線を気にせずにすみます。また室内に対してのプライバシーも、守ることができます。
活用範囲が広い
一般的なベランダやバルコニーよりも面積が広いため、色々な使い方ができます。プランターを並べて家庭菜園にしたり、ガーデンチェアやハンモックを置いてくつろぎの場を作ったりできます。
ときにはテントを張ったりバーベキューをしたりと、アウトドア気分を楽しむ家庭も多いようです。
気持ちに余裕が生まれる
ちょっとした時間に空を見上げられるルーフバルコニーがあれば、気分転換をしやすく、精神的にも余裕ができます。自宅にルーフバルコニーがあるというステータス感も得られます。
使用料や管理規約…知っておきたい注意点
生活の快適性が向上するルーフバルコニーですが、住む前には知っておきたい注意点もあります。
共用部であることに注意
集合住宅の場合には、ルーフバルコニーが共用部分という扱いとなり、使用料がとられることがあります。また共用部分であるため、勝手に改造したり物を設置したりすることが制限されています。
特に災害時の避難通路として使われるときには、避難の妨げとなるような大きなサイズの物や通るときに危険となる物は置けない為避難通路として対象となっていないかを確認しておく必要があります。
管理規約に注意
マンションの管理規約でルーフバルコニーの使用について、細かな規則が決められているケースも多いようです。例えば火器の使用が禁止されている場合は、バーベキューや花火はできません。
最近では環境への影響もあり、タバコも禁止というところも増えてきています。またペット可の物件でも、ルーフバルコニーでの放し飼いについては認められていないことがあります。家庭菜園は排水口のつまりなどの問題で許可されていないという場合も考えられます。
せっかく楽しみにしていたことが何もできないという状況にもなりかねないため、契約時には詳細まで確認しておきましょう。
近隣への配慮と掃除
ルーフバルコニーのある住戸は全体の中でも少数です。近隣に迷惑となる行為があれば、即苦情につながるかもしれません。
特にルーフバルコニーはその広さと環境から、汚れがたまりやすく、排水がうまくできなくなると階下への水漏れが発生することもあります。掃除は隅々までの手入れをしっかり行い、汚れをためないように気をつけましょう。
おわりに
見上げれば空が広がるルーフバルコニーは、都会ではこの上ない贅沢空間です。多少の負担の上乗せがあっても、ぜひ住みたいと考える人も少なくありません。
一方でルーフバルコニーの管理上の注意点を意識しないと、思わぬトラブルとなる場合もあります。その特性とライフスタイルとのマッチングを良く考えた、物件選びが求められます。
最終更新日:2019-06-14