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住宅を新築するにしても中古の住宅を購入するにしても、不動産の購入というのは人生に何度とない大きな買い物です。万一失敗してしまえば取り返しがつきづらいですし、「次はここを失敗しないようにしよう」と思っても次が必ずあるとは限りません。
「買ってよかった」と思える、満足できる不動産取引をするためには、知っておきたいポイントや、事前見学で確認しておくべきポイントがたくさんあります。そして、不動産取引や住宅を購入して入居したあとに起こりがちなトラブルの事例を把握しておくことは、非常に参考になるでしょう。
買うときに知っておきたいこと
不動産を購入しようと考えたらまず知っておきたいのは、不動産取引の基本的な流れとそれぞれの行程の内容です。注文住宅を新築する場合は、住宅展示場を見て回ったり情報を集めるなどして、依頼するハウスメーカーなどを探すことになります。建てる土地が決まっていなければ土地も探す必要があります。
新築の分譲住宅を購入するなら、不動産広告やモデルハウスを見て絞り込んでいきます。中古住宅を購入する場合も不動産広告から探すこともあれば、不動産会社に相談して物件を紹介してもらうこともあります。物件を絞り込む過程では、不動産価格の相場を調べたり、検討している地域の住環境を調べる必要もあります。
どのケースにも共通しているのは、購入予算を決めること。住宅ローンの借り入れを前提として返済可能な金額から借り入れ額を試算し、用意できる頭金と合わせて全体の予算を決めていきましょう。不動産広告もただ漠然と見るのではなく、記載内容の見方を知ることが重要です。最終的に売買契約を結ぶにあたっては、契約時に確認すべきポイントも把握しておきましょう。
中古住宅のチェックポイント
まずは、建物の外からチェックしましょう。外壁や基礎に亀裂がないか、外壁の塗装が褪せたり、剥がれていないか、外壁の継ぎ目に隙間や段差がないか、カビや藻などが付着していないかといったことを見ることで、建物の傾きや外壁の劣化度合いを確認する目安になります。
建物の傾きや木材の劣化は、建物の中からも確認しましょう。クロスが切れたりたるんだり剥がれたりしていないか、ドアや窓の開閉に問題がないか、壁がふくらんだり段差が生じていないか、壁に亀裂が走っていないか、歩くと床がきしんだりたわんだりしないかといった点が目安になります。
シロアリや雨漏りの被害の有無も、住宅の寿命に影響を与える点です。天井や軒先にしみがないか、雨樋に枯れ葉などが堆積していないか、室内に異常にカビが生えているところがないか、ぶかぶかしている床がないか、建物の周りや床下に木片が落ちていないか、シロアリの形跡がないかといったところを見ておきましょう。
物件購入時トラブルベスト5
中古住宅を購入する際に見逃してトラブルにつながってしまう要素になりやすいのは、「外壁」「内装」「床」「屋根」「基礎・土地」の5つです。外壁は、見た目の景観に大きく影響するばかりでなく、建物の基本的なコンディションや寿命を左右するため、「そうした点が事前の説明や想定と違った」ということがトラブルになりがちです。
「内装」「床」もまた、見た目の状態がクレームにつながりがちですが、クロスのたるみや剥がれ、床の傾きやたわみなどは、建物の傾きやシロアリの被害から生まれているかもしれません。「屋根」は、穴が空いていたり屋根材が破損しているといったことがトラブルに発展することがあり、雨漏りの被害にもつながります。
「基礎・土台」は事前の見学ではなかなかすべてを見通せず落としがちなところでもありますが、亀裂や傾きが判明するとトラブルを引き起こしてしまいます。床下点検口が設置されているかどうかを確認し、設置されていれば点検口からも見てみることが大切です。
おわりに
大きなお金と長い時間が必要となる不動産取引は、事前準備から引き渡しまでに行うことはたくさんあります。そうした流れとそれぞれのタスク、注意点を理解しておくことが、満足できる不動産取引につながります。
そして、新築住宅には新築住宅の、中古住宅を購入する場合には中古ならではの、特に確認しておくべきポイントがあります。特にリフォームされていない中古住宅の場合は、すでに物件が建っており築年数が経過していますから、実際に建物を見てそのコンディションを見極めることがとても重要です。
最終更新日:2018-06-19