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入居が一種のステータスともなるタワーマンションは、投資先としても注目を集めています。
不動産投資の対象としてのタワーマンションには確かに魅力も多いですが、慎重に考えるべき点も多く潜んでいます。
不動産投資で人気のタワーマンション
東京都心や全国の大都市などではタワーマンションの建設が相次いでいます。タワーマンションは都市部ならではの利便性に加え、高層マンションならではの眺めや、新しい物件ならではの設備の充実がみられ、住まいとしてとても魅力的。さらに、入居が一種のステータスとなるとなれば、人気が出ないわけがありません。
入居者に人気があるということは、投資先としても非常に有望だということです。タワーマンションを購入して賃貸物件にすれば、入居希望者となり得る方は多く存在するでしょう。家賃も高く設定しやすいため、収入を効率よく上げることができます。売却価格にも期待がもてます。
しかし、タワーマンションの投資はメリットばかりではありません。その裏にはさまざまなデメリットも潜んでいるのです。投資を決定する前には、そうした面も含めて理解しておく必要があります。
タワーマンション投資のメリット
資産価値が高い
タワーマンションの多くは利便性の高いエリアに建てられていますし、設備も充実していて、物件としても高い人気があります。そのため、資産価値が高い不動産といえます。
賃貸物件としても、家賃設定を高くしやすいのです。特に高層階であればあるほど、家賃が高くても入居がひきもきらないという状況も期待できます。
売却しやすい
入居先としても投資先としても人気があるということは、売却しやすいということです。タワーマンションの場合、入居する方の生活レベルが高い傾向があり、同じような家庭環境の方が周囲に多いと考えられます。
利便性だけでなく住みやすい環境と謳うことができ、ステータス感という付加価値も手伝って、売却は引く手あまたとなることも。
値下がりしにくい
2020年の東京五輪などを背景に、物件価格の上昇傾向はここ数年続いています。そのなかでも人気のタワーマンションは、数も多いとはいえず、大きく値下がりすることは考えづらいです。
タワーマンション投資のデメリット
修繕積立金が値上がりする可能性
タワーマンションの場合はマンション自体が大規模であり、修繕に多額の費用がかかることもあり得ます。それを見越して、修繕積立金が時間の経過に伴って値上がりする可能性は大いにあります。
なかには、物件価格を安く見せるために、購入当時の修繕積立金をあえて低く設定しているケースもあります。
あとで「こんなはずではなかったのに」と言っても、販売会社からは「ファミリータイプのマンションはそういうものなので」「タワーマンションはメンテナンスにお金がかかるんです」と言われて終わってしまうでしょう。
エリアによってはワンルームのほうが人気
タワーマンションで中心となるのはやはりファミリー向けの物件でしょう。しかし、立地によっては、そのターゲットであるファミリーが選びやすいところとそうでないところがあります。
繁華街や大学の近くなどであれば単身世帯の入居希望者のほうが多くなるかもしれませんし、保育園や小学校、公園など子育てに便利な場所ではお子さんのいる家庭がメインのターゲットになるでしょう。
メンテナンス費用が高い
タワーマンションの場合、エントランスや廊下、商業設備などの面積も比例して大きくなる傾向にあります。エレベーターや階段などの設備も高層に及べば、普段の保守・点検・修理などのメンテナンスにも多額の費用がかかります。
サービスや設備が充実していればそれだけ入居者にメリットを謳うことができますが、その分設備が増えがちで、必然的にメンテナンスの負担も増えることになります。そうなれば、投資の利回りは期待よりも少なくなるかもしれません。
おわりに
投資先としてのタワーマンションにも、利点もあればリスクもあります。また、今後いつまでも同じように需要があるとは限りませんし、供給が増えれば価値は相対的に減ってしまいます。
現状では確かに有望な投資先であるタワーマンションですが、その価値や利回りと、将来的な視野も含めたリスク対策を十分に考えてから決定しましょう。
最終更新日:2018-01-05