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不動産収入に憧れを持ち、不動産投資の世界に飛び込む人は多いです。しかし、投資対象がマンションなどの物件ということもあり、投資費用が非常に高額になりがちなため、簡単に資金を用意できる人は少ないでしょう。
そんなときに役立つのが「不動産投資ローン」です。これは不動産投資のための資金を銀行などが融資してくれる制度です。厳しい審査を通過する必要がありますが、不動産投資ローンを利用すれば少ない手持ち金でも十分な投資資金を用意することができます。
この記事では不動産投資ローンの仕組みや基礎知識、メリット・デメリットについて解説していきます。
不動産投資ローンとは
不動産投資には多額の資金が必要になります。そのための資金を借入できるのが不動産投資ローンです。
ローンにはさまざまな種類がありますが、不動産投資ローンはその中でも少し毛色が違います。詳しくは以下で解説していきます。
不動産投資ローンの基礎知識
住宅ローンとの違い
住宅ローンは数あるローンの種類の中でも代表的なもののひとつです。ローンと聞くと住宅ローンを思い浮かべる人も多いでしょう。住宅ローンは借りた本人が住む住宅を建てる際に利用するものです。そのため、原則的に本人が住まない物件に対しては利用できません。
しかし、不動産投資ローンは投資物件に対して融資するローンになります。ですから、本人が住まない物件に対して利用することができ、返済もその物件から得た利益で行っていくものとされています。
物件に対して融資を受けるという点では同じですが、ローン資金の利用目的が異なるということです。
審査基準
実は、住宅ローンと不動産投資ローンでは審査基準が大きく異なります。というのも、不動産投資ローンの返済の財源は物件からの収益とみなされているためです。
住宅ローンでは主に借り主の返済能力が審査されます。これから数十年に渡ってローンを返済していく能力があるかを見極められるのです。そのため、大手企業で勤めている人や、公務員として働いている人は比較的審査に通りやすくなっています。
対して、不動産投資ローンでは借り主の返済能力はもちろん、投資対象の物件も審査されます。物件の将来性や、しっかりローンを返済できるだけの収益を生むことができるかどうかを審査されると考えてください。借り主と投資物件、両方が審査をパスしない限り、融資を受けることはできません。
こう聞くと不動産投資ローンを利用するのは少し大変そうに思えますが、逆に考えれば審査を通過した物件は投資のプロが問題なしと判断した優良物件、という風に捉えることもできます。
このように、審査基準が他のローンとやや異なるのも不動産投資ローンの大きな特徴です。
変動金利と固定金利
ローンの金利には変動金利と固定金利があります。不動産投資ローンでは変動金利が一般的です。
市場金利は一定ではなく、市場の動向を受けて大きく変化します。変動金利はこの金利の変化を適用するため、ローンの返済額はそのときどきによって変わるわけです。変動金利では5年に一度、返済額が見直されます。
固定金利は借入時に一定期間の金利を一律で決めてしまう方法です。ですから、それ以降にどれだけ市場金利が変動しようともローンの返済額は変わりません。
不動産投資ローンでは固定金利はやや高めに設定されているため、多くの人は変動金利を選ぶようです。
自己資金
不動産投資ローンの融資額は現在の自己資金によって影響を受けます。そのため、100万円の自己資金で5000万円の融資を受けるというのは難しいでしょう。融資額は自己資金の5倍程度までが一般的です。300万円の資金が手元にあれば、1500万円程度までは融資を受けられると考えて差し支えありません。
もちろんこれは一般論であり、他の要素や環境によっても大きく影響されます。具体的な数字を知るにはやはり融資先と相談するのが一番です。
おわりに
不動産投資ローンを有効に利用すれば、少ない手持ち金でも大きな投資が可能です。しかし、ローンで借りたお金は当然返済しなければなりません。もし返済できない状態に陥ってしまえば自己破産や任意整理などの債務整理をしなければならなくなることも頭に入れておきましょう。
そういったリスクを十分に把握したうえで、上手に利用してくださいね。
最終更新日:2017-03-03