おすすめPickUP!
- そもそも断熱とは?
- 断熱って本当に効果があるの?
- 断熱にする注意点やデメリットとは?
この記事では上記のような断熱に関する疑問にお答えしていきます。
夏や冬になると住宅の断熱性能の重要性を痛いほど実感するときがあります。せっかく家の中にいるのに暑かったり寒かったりするのはとても辛いですよね。
また、断熱性能が悪いとそれだけ冷房や暖房を使って室温を調節することになり、光熱費の負担も大きくなります。これらの理由から、住宅の断熱性能は住みやすさに直結しているといっても過言ではありません。
そこでこの記事では、より住みやすい住宅にするために知っておきたい断熱の基礎知識について解説しています。これらを知識として知っておけば、断熱リフォームをおこなう際にも必ず役に経ちますよ。
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断熱の家は住みやすい!
断熱の住宅の特徴や注意しておきたいポイントをまとめると以下の通りです。
- 断熱とは外気との温度移動をシャットアウトすること
- 夏の熱気を70%カットできる
- 内部結露ができる注意点がある
断熱はあまり意味がないと考えている人も多いでしょう。しかし、断熱性能を導入すると、夏場は熱気を70%カットすることもできます。詳しく確認していきましょう。
断熱とは外気との温度移動をシャットアウトすること
断熱は、「屋内と屋外の温度差による熱移動を低減する」という意味です。似た言葉に遮熱が存在します。遮熱は、「夏場の太陽光の赤外線から発生する輻射熱による屋内の温度上昇を抑える」という意味で用いられる言葉です。
つまり、断熱は夏、冬に関わらず効果を発揮します。夏なら屋内が暑くならないように、冬なら屋内が寒くならないようにしてくれるのですね。そのため、断熱性能が高い住宅は外気の影響を受けにくくなるのです。
外気の影響を受けにくいということは一度屋内を冷やせば、もしくは暖めれば、その状態が長時間持続します。すると、冷暖房効率が良くなるので、光熱費が節約できます。断熱性能が優れていれば、放っておいても屋内の温度はある程度一定に保たれるので、エアコンもそこまで頑張る必要がなくなるということです。
夏の熱気を70%カットできる
夏場の熱気のおよそ70%は窓廻りから入ってくるといわれています。ブラインドを取り付けて、カーテン、レースと合わせて3層の遮熱、断熱設備にする方法がありますが、それらの設備では完全に熱気を防ぎきることが不可能です。
しかし、断熱構造を取り入れれば、熱気を完全に防ぎ、夏でも涼しく快適に暮らすことができます。
内部結露ができる注意点がある
内部結露とは、断熱材の中に水蒸気が発生し、それを利用してカビなどが発生してしまうことをいいます。カビ菌の中には、「木材腐朽菌」といわれるような木材を腐らせてしまう菌も存在し、住宅の強度や安全性が低下させるため、注意が必要なのです。
カビの発生対策として、断熱材に薬剤を含ませるなどの方法が用いられていますが、薬剤の効果は永久的に続くものではありません。根本的な解決方法は、断熱材の中に水分を発生させないことになります。
とはいっても、個人レベルでどうにかできるものではないので、工事の際にしっかり対策してもらうことが重要になります。断熱リフォームをおこなう際は、実績の豊富な信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
基本的な高断熱の工法
高断熱の工法としては以下のようなものが存在します。
基本的な工法は「内断熱」と「外断熱」
断熱をするときによく利用される工法は、「内断熱」と「外断熱」です。
まず、「内断熱」とは断熱をしてくれる素材を、壁や床下などに埋め込む工法のことです。リフォームも簡単で必要な部分のみ断熱できるメリットがあります。
次に、「外断熱」とは建物や部屋の外側を断熱素材でくるむ工法のことです。ある程度は強度のある建物ではないと後付けで外断熱にすることはできません。また、建物や部屋をすっぽりと断熱材でくるむので費用も高くなります。しかし、外からの熱気がほとんど伝わらないので内断熱よりも断熱性は高いメリットがあるのです!
また、最近は、部屋ごとに内断熱と外断熱を併用するケースも増えています。
屋根の断熱は「天井断熱」と「屋根断熱」がある
住宅の天井部分を断熱する際には、一般的に天井断熱か屋根断熱が用いられます。天井断熱は文字通り、天井の上部分に断熱材を設置し、断熱性能を高める方法です。メリットとしては、設置する断熱材の厚さに制限がないため、できるだけ断熱性能を高めたいときにおすすめです。また、屋根を断熱材で覆うよりも範囲が小さくなるため、工事コストが安くなるのも大きなメリットですね。
デメリットとしては、屋根裏空間が利用できなくなることが挙げられます。ロフトなどでスペースを少しでも有効活用したい場合は、屋根断熱がおすすめです。
対して屋根断熱は、上述した屋根裏スペースが利用できるのに加えて、夏場には輻射熱の影響を受けにくいというメリットがあります。天井断熱では屋根裏の空気が熱せられ、そこから発せられる輻射熱によって屋内が多少暑くなってしまいますが、屋根断熱ではそういった心配はありません。
逆に屋根断熱のデメリットとしては、工事費用が高くなる、また屋根裏スペースも冷暖房で空調しなければならないため、天井断熱に比べて光熱費が高くなるなどが挙げられます。
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断熱の家のメリットやデメリットとは?
断熱の家には、メリットもあればデメリットもあります。両方を頭にいれて、リフォームを検討するようにしましょう!
断熱の家のメリット
高断熱の住宅は、室外の温度の影響を受けにくくなります。そのことによって、以下のようなメリットが発生するのです。
高断熱の住宅は外の気温によって室温が変わりません。ですから、寒い地域や暑い地域でも、1年を通して、室内が一定の温度で維持されます。暖房や冷房をそれほど使わなくても済み、室内の冷気や熱気が逃げないので、一度、部屋をあたためたり冷やしたりすれば、その後は冷暖房を長時間使わなくても大丈夫です。
室内の空気が逃げにくいので、家全体の温度を一定に保ちやすくなりますので、ヒートショック防止になります。また、夏場も暑くなりすぎないので熱中症予防にも効果的です。
断熱の家のデメリット
高断熱の住宅は、健康に役立つメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあるのです。
断熱の家は、窓が小さくなったり空気が流れにくかったりすることがあり、人によっては閉塞感や圧迫感を感じてしまいます。さらに、使用する建材によっては有害物質が発生してしまうこともあるのです。
加えて、断熱は換気がしにくいので二酸化炭素排出量が高い冷暖房器具が使えません。基本的にエアコンを使うことになりますが、エアコンは乾燥しがちですから、加湿が必要になってきます。
さらに、断熱は空気を逃さないので、嫌な臭いもこもってしまいがち。換気をこまめに行う必要があり、消臭剤の使用が欠かせません。
ただし、これらのデメリットは事前にモデルハウスで断熱の家を体験したり、ハウスメーカーや工務店の評判を確認したりすることで解消できます。建材も事前にしっかり見せてもらえば、シックハウス症候群になることも避けられます。
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おわりに 断熱の注意点を意識しつつメリットを享受しよう!
住宅の断熱性能を上げれば、光熱費を節約できますし、なにより快適に暮らせるという大きなメリットを享受できます。
ただし、空気循環が悪いので、結露や臭いがこもるデメリットもあるのです。断熱のデメリットをおさえて普段から注意しておくのが大切です。
本格的に断熱リフォームをおこなうとそこそこ費用もかかってしまいますが、窓周辺の対策をおこなうだけでも十分な効果が期待できます。ぜひ試してみてください。
最終更新日:2020-06-04