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間取りは、時代とともに変化してきています。ここでは、間取りの概念や、間取りに不満があるときの解決法など、覚えておいて損はない間取りの知識をご紹介します。不動産会社やリフォーム業者と話すときにもきっと役立つはず。中古マンションや一戸建てを購入して間取りを変更する際などは、ぜひ参考にしてください。
間取りの概念はいつから?
江戸時代においては、8割の日本人は農民で、自作農、小作農、地主に分かれていました。農民の6割~7割の小作農は、自作農や地主が持っている納屋や小屋を借りて暮らしていました。広さは、狭い一間だけのようなものでしたが、その頃は庶民は家を建てられなかったため、これが普通でした。
しかし、自作農の家は中規模で、地主の家になるとさらに規模は大きく、土間は玄関から広がり、そこで料理を作ったりしていたようです。作ったご飯を食べる茶の間にはいろりがありました。また、中の間・下の間には子供や父母の寝床があり、祖父母は仏間で寝起きし、座敷は客間として使っていました。
現在と違って、江戸時代は非常に近隣とのつながりが大事であったため、お客さんをもてなすために座敷を最もいいところに設けていたのでしょう。なお、便所や井戸、農耕用の馬や牛を飼う納屋は家の外にあり、このような間取りが江戸時代の代表的なものになります。
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変化し続ける間取り
ここでは、一戸建てとマンションの間取りの変化についてご紹介しましょう。
一戸建て
一戸建ての従来の間取りは、家族がそれぞれ暮らすための造りが多く、一般的に、1人の子供が一部屋を使用する3LDKタイプ~5LDKタイプでした。
最近では、“家族みんなで一緒に過ごすために使う部屋”という考え方をもとにしている間取りが多くみられます。従来のように部屋を細かく設けるようなものから、大きなリビングルームやダイニングルームを設けるものに変わってきているのが特徴です。
マンション
西洋建築が明治時代、大正時代に入ったことによって、マンションが確立しました。そのため、マンションの間取りは、大家族制などというような文化や風習の影響が無く、初めから核家族的なもので、間取りそのものはそれほど現代のものと違いがありません。あえて言えば、LDKを重要視した家族メインの間取りが主になってきています。
間取りはリノベーションで解決
リノベーションは、内装を表面的に変更するのではなく、水回りや間取りの位置関係などを全く違ったものに変更するものです。ここでは、リノベーションで変更できる間取りについてご紹介します。
構造に影響しなければ無限大に変更の可能性がある
マンションのリノベーションの場合は、基本的に現在の内装を一部除去して、再度部屋を構築できます。そのため、部屋の間取りに対しては、構造上除去できない壁、柱、梁構造、いろいろな配管類が影響します。
水回りのキッチンなどの設備も、配管の勾配がとれると移動できるため、全く違ったところに配置することもできるでしょう。水回りの移動などを希望する際は、壁の制約がない構造で、スペースが床下にあるマンションを選びましょう。
制限を利用したプランでスペースが活用できるケースもある
どうしても構造上除去できない壁があったり、大きなスペースを確保するために配管や柱が邪魔したりしていても、リノベーションでは魅力のある間取りにできます。
当然ですが、制約が多くないマンションの方がいいでしょうが、制約がある程度あってもこれを考慮したプランを作ることができるでしょう。
リビングルームは、アクセントとして柱を活用した個性的なものにすることもできます。
間取りはリビングの広さを重要視したものが人気である
リノベーション対象によくなる築30年以上などのマンションの間取りは、部屋が細かく区切られたものがメインでした。
リノベーションする際は、例えば、長い時間を過ごすリビングルームなどを広くして、寝室の用途は寝るだけにする傾向が強くなっています。
キッチンも開放感があるアイランド型やカウンター式がメインで、リビングと繋いだ広いスペースをLDKとして楽しめる間取りが人気です。お客さんや家族などが、長い時間を過ごすスペースを快適にしたいという考え方が広がっているのでしょう。
おわりに
ここでは、間取りの概念やリノベーションについてご紹介しました。「中古マンションを購入したけれど、なんか間取りがしっくりこない……」なんて方は、リノベーションで素敵な間取りに変更するのがおすすめです。同じところに長く住むには、気に入った間取りにかえていくのも重要なポイントになりそうですよ。これから物件を購入する方も、検討中の方もぜひ参考にしてくださいね。
最終更新日:2019-12-25