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最初は物が少なかった家も、住み続けるにつれていろいろな物が増えていきます。その結果、部屋が手狭になって引っ越しを考えるというケースもよく聞かれますが、住宅はそのままに物をどうにかしようと考えるときに便利なのが「トランクルーム」の存在です。
トランクルームといってもその種類は多種多様で、使う人のニーズに適したトランクルームがあります。とはいえ、トランクルームにはメリットばかりでなくデメリットもあります。そうした点をきちんと把握したうえで、利用するかどうかを検討しましょう。
トランクルームとは? レンタルスペースとの違い
「トランクルーム」というのは、個人や企業が使える「貸し倉庫」のことです。日本でトランクルームのビジネスが始められたのは、昭和6年といわれています。昭和61年には「標準トランクルームサービス約款」の発表があり、トランクルームのビジネスが確立されるようになりました。
トランクルームには大きく分けて、屋外にコンテナを設置してトランクルームにした「屋外コンテナ型」、コンテナを屋内に設置した「屋内コンテナ型」、商業ビルの1階層をロッカールームのように区分してトランクルームにした「屋内ビルドイン型」の3種類ありがあります。
トランクルームと混同されることが多いのが「レンタル収納スペース」です。レンタル収納スペースは、賃貸契約を結んで空間を借りるサービスで、その空間に物を収納することになります。不動産会社の運営が多く、24時間物を出し入れできるところがほとんどです。
対してトランクルームは、寄託契約を結んで物を預けるサービスで、倉庫会社が運営しており、営業時間外には物の出し入れはできないようになっています。
トランクルームのメリット・デメリット
トランクルームを使う大きなメリットは、物を捨てることなく保管しておくことができ、家のなかのスペースも有効活用できる点です。実際に、トランクルーム利用者の大半が、物の収納場所を確保して家の収納スペースを空けることを目的としています。
1年のうちのあるシーズンしか使わないようなものは、常に家に置いておく必要もありません。家族やパートナーと住んでいる方は、自分の趣味のグッズを大量に家にしまっておくのは多少なりとも気兼ねがあるものですが、トランクルームであれば遠慮なく保管しておくことができます。
反対に、トランクルームを使うデメリットとしては、毎月利用料金がかかる点、物の出し入れができる時間が決まっているために家に保管しておくのに比べれば自由度が減ってしまう点などがあります。
また、トランクルームが自宅の近くにない方や、自動車をもっていない方の場合、物の持ち運びで不便を感じることもあるでしょう。屋外型のトランクルームでは、気温や湿度が心配になることも。
引っ越し時の一時預かりでも活用できる
住居の引っ越しやリフォームに伴う一時的な転居では、荷物の保管場所に苦労することがあります。そんなとき、荷物の保管期間を任意に選ぶことができるトランクルームを利用するという選択肢があります。
たとえば引っ越しのときに、住んでいた家から早めに搬出しなければならない荷物がある場合でも、入居開始日を迎えていないために新居に運び込めない期間が発生することがあります。そうした場合に、トランクルームは荷物の一時保管場所にすることができます。
リフォームや建て替えの際には、家のなかの家具や荷物をすべて出す必要がありますが、工事中の一時的な住まいが手狭な場合は全部運び入れることができないこともあるでしょう。そうした場合に、工事を行う数カ月預けておくといったことも可能です。
おわりに
物を多く所有している方にとって、トランクルームは非常に便利な心強い味方です。一度使ったらなかなかやめられないという方も多いのではないでしょうか。自分に合うトランクルームを探すには、実際に現地を見学してみるのも有効です。
トランクルームの利用料金は立地や面積などによってさまざまですので、インターネットで検索していろいろなところを見てみるといいでしょう。その際、「LIFULLトランクルーム」「REISE BOX」といったサイトを使うと探しやすいです。
最終更新日:2018-09-25