おすすめPickUP!
キッチンの間取りや設備が使いづらい、まめに掃除しているのに壁紙の汚れや部屋のにおいが気になる、段差を減らして老後に備えたい、トイレが狭くて寒いのをどうにかしたい……といったように、住み心地のいい家も、長く住み続けていれば気になるところが出てくるようになります。
とはいえ、そうしたリフォームを一度に全部行うのはなかなか難しいもの。優先順位をつけてリフォームなどで改善していくというのが現実的な対応でしょう。そのなかで、今、優先順位を高くしておきたいリフォームがトイレなのです。
最近の人気のトイレ
最近人気を集めているトイレといえば、何といっても「タンクレストイレ」でしょう。従来の、タンクが付いたトイレと比べて空間を広く使うことができますし、デザイン性も高いです。タンクレストイレには手洗い場の設置や水圧の弱い場合など設置条件がある程度限られることもありますが、トイレのリフォームでまず筆頭にあがる候補の1つです。
そのほかに人気があるのは「掃除がしやすいトイレ」です。従来のトイレは凸凹の多い形状で奥まで掃除するのが難しいものでしたが、今は便器のふちがないものも多くなっています。温水洗浄便座も本体と便器の間が掃除しづらいという悩みがありましたが、簡単に前方が持ち上がるようになっていて手軽に掃除できるものも。シャワーノズルもお手入れが簡単になりました。
トイレで使う水の多さも悩みの1つでしたが、最新のトイレは少ない水で効率的に洗浄する仕組みが備わっており、高い節水効果が期待できます。こうした「節水効果のあるトイレ」も人気のトイレです。
トイレのリフォームは意外と安い?
トイレのリフォームにかかる費用は高いイメージがあるかもしれませんが、ある調査によれば「15万円未満」が全体の約40%、「15万円から30万円」が全体の約50%した。便器を交換する目的で行うリフォームの場合は便器の価格が費用を大きく左右し、高機能の便器を選べばそれだけ高くなりますが、それほど高い製品でなくても快適な機能が備わっているものもあります。
トイレはどうしても壁や床も汚れがちですから、「便器の新調と合わせて壁や床もリフォームしたい」と考えることもあるでしょう。便器の交換と同時にそうした内装工事を行う場合は、プラス数万円で実現可能なことも多いようです。
築年数が経過し、長期間汚れを放置してしまっていたような家の場合、壁や床の内部まで傷みが進んでしまっていることも。そうした下地の補修工事まで行う必要が生じるとリフォームの費用はさらに増えることになりますし、工事期間も長くなることが考えられます。
リフォーム失敗談
せっかく費用と時間をかけて行うリフォームを、満足感の高いものにするには、「残念ながら失敗してしまったトイレのリフォーム」の事例を参考にして、よりよいリフォームにするべく検討していきましょう。
トイレのスペースはそのままで便器を交換する場合、便器のサイズ選びが重要。一般的な洋式便器のサイズは、普通の「レギュラーサイズ」と大型の「エロンゲートサイズ」の2種類で、レギュラーサイズの奥行きがおよそ44cm、エロンゲートサイズは約47cmです。
これだけみると、ゆったりして座りやすいエロンゲートサイズを選びたくなるかもしれませんが、トイレスペースの広さによっては非常に窮屈に感じるようになってしまうことも。たった3cmの違いが、掃除のしやすさやドアの近さに大きな違いを与え、トイレの快適性に影響するのです。
そのほかにも、手洗いからタオルまでの距離、ペーパーホルダーの位置といったレイアウトも、トイレの使い勝手に影響します。狭いスペースのなかで配置を間違えると、「体がぶつかる」「収納場所が不便」「手を洗ったあとの水がたれる」といった不便から後悔を日々感じることになってしまいます。
おわりに
家族全員が毎日何回も使うトイレは、「狭い」「寒い」「水道代がかさむ」などといった不満があれば、毎日その不満を積み重ねていくことになります。そして、それらをリフォームで改善すれば、毎日何度も改善によって得られる満足感を得られる時間が多くなります。
技術の進歩にともなって、最新のトイレには目を見張るようなすぐれた機能があり、長年同じトイレを使い続けてきたという方にとっては驚くほど快適に感じられるでしょう。
最終更新日:2018-06-20