おすすめPickUP!
普段の生活では洋服や雑貨などさまざまな買い物をすることがあります。そのなかでは「失敗した!」と思うような買い物もあるでしょう。通販で買った洋服の色が思っていたのと違ったら次はリアルの店舗で買ってみようと思ったり、靴のサイズを間違えたらちゃんと試し履きしてから決めようと考えたりするのではないでしょうか。
ところが、マイホームの購入は、人生の大イベントともいえる大きな買い物であるだけに、一生に一度であることも少なくありません。もし失敗してしまうと「次は気をつけよう」とはいかないのです。ですから、最初の“買い物”で失敗しないよう、知識を身につけておきましょう。
住宅購入は人生で1回の買い物かもしれない
自分の家をもつというのは、多くの方にとって人生における大きな買い物の1つであり、人生の大イベントともいえるものでしょう。大きな費用がかかる買い物ですから、人生で一度きりということが大半です。そんな住宅の購入では、失敗は許されません。
にもかかわらず、家を建てる際には、予算、土地、間取り、設備などなど、決めるべきことがとても多く、そこかしこに失敗の落とし穴が潜んでいるといっても過言ではありません。その落とし穴にかからないようにするためには、家づくりに関する知識を理解しておきましょう。
家を建てる際に知っておくと役立つ4個の知識
ハウスメーカー、工務店、建築家の違い
これらは家を建てる際の依頼先として挙がることの多い三つの選択肢ですが、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。ハウスメーカーはある程度規格が決まっていることで比較的短い工期で引き渡しまで進みやすく、アフターメンテナンスも安心なことが多いです。
反面、自由度はあまり高くなく、自由に決めようと思うと費用が跳ね上がってしまうことも。
いっぽう、工務店は地域密着であることが多く地域特性を加味した設計が可能になりますが、会社によってその質にばらつきがあるところが懸念材料です。完全に自由な設計を求めるなら、建築家に依頼するといいでしょう。
ただし、すべてを決めるまでには何回も打ち合わせを重ねることになり、工期も長くなりがちです。
土地の選び方
住みやすさに影響する「利便性」、将来的に売却を考える際の「資産価値」に加えて、その土地で建てられる家の種類が決まる「用途地域」も忘れずに確認しておきましょう。
用途地域の種類によって、建築できる建物の高さや種類が変わってきます。敷地面積が広い土地でも、用途地域によっては、その土地いっぱいに家を建てることができないということもあるのです。
そのほか、相場と比較して明らかに安すぎる土地には、何らかの“裏”があると考えるべきでしょう。安いからと飛びついてしまうと、あとで余計な費用がかかったり、希望する家が建てられなかったりということも考えられます。
間取りは工法次第で決まる
間取りをどうしようかと考えるのは家を建てる際の醍醐味の1つですが、家をどの工法で建てるかによっては実現できる間取りに制限が生じることがあります。工法は、ハウスメーカーや工務店などの依頼先によって使う工法が決まってしまうこともあるので、あらかじめ確認しておきたいところです。
たとえば、木材を組み合わせて骨組みをつくり、壁に入れる筋交いと合わせて建物を支える構造の「木造軸組工法(在来工法)」は、間取りが比較的自由になりやすく、将来的に増改築する際にもしやすいとされています。
箱状の空間を上下左右につなげてつくる「2×4工法」は、木造軸組工法と比べると間取りの自由度は低く、開口部のつくりが制限されるケースもあります。
家を建てる際の諸費用
家を建てるには、土地の購入費用や家の建築費用などがかかり、住宅ローンを借り入れて返済していくことになります。しかし、かかる費用はそれだけではありません。住宅購入に際しては、税金や手数料などの「諸費用」と呼ばれるさまざまな出費があり、新築物件では物件価格の5%前後が目安ともいわれます。
家を建てる過程では着工金や中間金などを支払うことになりますが、住宅ローンは建物が完成した段階でないと融資を受けられず、それまでに支払う費用には使いづらいというのも見落とされやすいポイント。家の引き渡しを受けて住みはじめたあとも、修繕費の積み立てが必要です。
建ててから後悔しないように必要な知識を蓄えておこう
上記で紹介した知識は家づくりに関するもののほんの一部ですが、こうしたことを知っておくことで、さまざまな決めごとの選択肢が広がったり、あるいは知らないことで選択肢が狭められてしまったりするのです。家が建ってから「こんなはずではなかった」と後悔しないよう、あらかじめ知識を習得してから家づくりに臨みましょう。
おわりに
念願のマイホーム購入は、自分の希望の家を手に入れるための大きなチャンス。一生に一度かもしれない買い物ですから、大満足で長く住める家にしたいものです。住宅展示場で話を聞く、本やインターネットで情報収集するなどして、万全の態勢で家づくりに取り組みたいものです。
最終更新日:2018-04-25