おすすめPickUP!
小さくて狭い部屋から広々としてくつろげるリビングへ、奥まったキッチンから家族の顔が見渡せる対面キッチンへ、洗濯物を干すのがやっとのベランダからおしゃれなお店のようなバルコニーへ——。
手を加えて希望どおりの家にするリノベーションは、夢が広がると人気を集めています。
しかし、その裏で、思うようにリノベーションをすることができなかったり、リノベーションのために許可が必要であったり、追加コストが大幅にかかってしまったりと、失敗事例やトラブルも少なくありません。そうならないように、失敗例を参考に勉強しておきましょう。
希望に満ちたリノベーションのはずが……
築年数が経過して不便を感じるようになった我が家を、家族の状況に合わせてリノベーションすることで住みやすい家にしたり、中古の物件を購入して自分や家族が希望する住宅に改築したりといったリノベーションは、「理想の我が家」を実現する方法の1つとして人気を集めています。
しかし、そんな希望に満ちたリノベーションも、ブームの裏で思わぬ失敗をしてしまったという残念なケースが後を絶ちません。次の項目で挙げるのは、その代表的な失敗事例のごく一部です。以下、さまざまな「こんなはずではなかったのに……」をご紹介しましょう。
リノベーションの失敗例5個
予算をオーバーしてしまった
リノベーションを前提として中古物件を購入するケースでは、購入費用と合わせてギリギリの予算を組んでいることが多いものです。ところが、予算内で計画しても、いざ工事を始めてみると物件の柱や土台が思いのほか傷んでいて、現場の状況から仕様を変更せざるを得ないということはままあります。そうなると、費用がかさみ、予算をオーバーしてしまうことになります。
思ったより老朽化が進んでいた
前項とも関連しますが、壁をはがしたり床をめくってみたりして初めて、老朽化の度合いが思ったより深刻であることがわかるということは十分あり得ます。修繕可能であっても費用の追加を余儀なくされますが、修繕が難しくリノベーションの仕様変更を迫られるようなケースもあるのです。
完成形がイメージと違った
工事を依頼する会社の担当者と、リノベーションのイメージについてしっかり打ち合わせしていたはずなのに、工事の現場を見学に行ってみるとそのとおりになっていなかったというケースがあります。
多くの人が関わるリノベーションでは、話の伝達がうまくいかずに工事内容がイメージと違ってしまうということもあり得ます。また、旧物件の解体を伴うリノベーションでは、解体してほしくないところも解体されてしまったというケースも。
思ったより自由がきかなかった
リノベーションして住むことを前提として物件を購入したのに、マンションの管理規程や仕様によって希望するリノベーションを実現できないことがあとからわかったら、管理規程や仕様に合わせて変更せざるを得ません。
リノベーションを依頼する会社によっては自分が選べるプランが意外と少なく、用意された既製品を使うはめになってリノベーションの満足度が激減してしまったという失敗も散見されます。
住んですぐに不具合が起きた
人が住む家では、デザインだけでなく、耐久性や実用性も非常に大切です。そのバランスをうまくとったリノベーションが望ましいですが、デザインや見た目などに偏ってしまうと、住んですぐに使えなくなってしまったり強度不足で壊れてしまったりということも……。
成功例だけを見ずに失敗例も見ておこう
リノベーションを考える方は、そのイメージをふくらませるために成功例を多く見ることになりがちですが、あとで「こんなはずではなかった」と思わないようにするためには、失敗例もきちんと見て、どうして失敗したのか、どうすればよかったのかということを理解しておく必要があります。
リノベーションは多額の費用を投じて行うものであり、何より長期間住まう大切な家のことです。失敗は最大限回避したいもの。そのためには、失敗を避けるために必要な情報を収集しておきましょう。
おわりに
より快適で暮らしやすい家を手に入れるためのリノベーションで失敗しないためには、「依頼する会社選び」「予算の立て方」「プランニング」が非常に重要です。
特に会社選びは、建築に明るくない消費者にとってはどこに頼めばいいのかなかなか判断しづらいということもありますが、最低限悪徳業者を避け、そのうえで信頼できる会社を見つけたいところです。
そのためにもまず重要なのは、自分自身がリノベーションに関する基礎知識をきちんと勉強しておくことでしょう。ある程度の知識を得ておくことで的確な判断をしやすくなりますし、トラブルを回避しやすくなります。
最終更新日:2018-04-25