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マイホームブック(byスターフォレスト) > 不動産売買お役立ち > 古民家をリノベーションして住むメリットとデメリットを徹底比較

2018-01-05

最終更新日:2020-05-26

古民家をリノベーションして住むメリットとデメリットを徹底比較


  • 古民家をリノベーションして住むメリットとは?
  • 逆にデメリットはどんなことがあるの?
  • 狙い目はどんな古民家?

この記事では、上記のような古民家リノベーションに関する疑問にお答えしていきます。

住宅を買おうと考える方の多くが新築物件に目を向けるなかで、近年注目を集めているのが「古民家再生」です。新築物件には新築ならではのよさがあるように、築100年を超えるような古民家にも、古民家ならではのよさがあるのです。とはいえ、古民家にはまた、デメリットがあることも事実です。

せっかく手に入れた住宅が、購入してから「こんなはずでは」と後悔するのでは取り返しがつきません。古民家をリノベーションして住まいとすることのメリットとデメリットをよく理解しておきましょう。

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古民家リノベーションのメリットとデメリットとは?

古民家リノベーションのメリットやデメリットをまとめると以下の通りです。

  • 古民家リノベーションは安さがメリット!
  • 光熱費がかさみがちというデメリットも
  • 狙い目は管理が行き届いている古民家

最近、「古民家再生」「古民家リノベーション」といった言葉がよく聞かれるようになりました。

これは、日本にある昔ながらの住宅に、現代の生活に合わせたリノベーションを施すことで、雰囲気のある民家のたたずまいを残しながら快適な暮らしを送ることができるようにしたものです。

メリットやデメリットをしっかりと確認してみましょう!

古民家リノベーションは安さがメリット!

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古民家をリノベーションして住むことには、いろいろなメリットがあります。

資材の面だけでも、古民家の柱や梁などに使われているヒノキやケヤキなどは強度が高くなる時期を迎えていることが多く資材の強度には定評があること、木材や漆喰などの自然素材が使われていてシックハウス症候群対策になるほか、高温多湿の日本の気候に適していることなどが挙げられます。

費用面では、築浅の物件に比べて購入費用を抑えられること、新築物件を建てるよりも固定資産税を軽減できることなどのメリットがあり、リノベーション費用をかけても金銭的メリットを享受できることが少なくありません。

何より、古民家には、新築物件にはない情緒があり、リノベーションを施すことで年代を感じさせながら快適なオンリーワンの住宅を得ることができます。

光熱費がかさみがちというデメリットも

一方で、古民家にはリノベーションでも解消しきれないデメリットが生じることもあります。

よくいわれるのは、断熱性が低いことです。古民家は、夏は涼しく過ごしやすいものの、断熱材も使われておらず気密性もないに等しく、冬は寒さを感じやすいのです。

暖房を使っても暖かい空気が高い天井の上部へ逃げてしまいがちで、光熱費がかさんでしまうことも。

また、資材に強度があるとはいえ構造は古いものであり、耐震性に不安があることもあります。心配であれば、専門家による耐震診断を検討しましょう。

そして、古民家はリノベーションを前提として購入するわけですが、状態次第では住むための修繕も多く生じるため、そのリノベーションに予想以上に費用がかかることもあるのです。

住みはじめてからも、築浅の物件に比べれば修繕費はかさむと覚悟しておいたほうがいいでしょう。

狙い目は管理が行き届いている古民家

そのほかにも、東京都心などの大都市には古民家物件がどうしても少ないこと、虫の出現は覚悟しておいたほうがいいことなど、古民家での暮らしを考えるにあたってはデメリットも軽視できません。

それでも、その情緒的な雰囲気に暮らすことのできる古民家には、得難い利点もあります。

メリットとデメリットを比較したうえで、「それでも古民家がいい!」と希望する方は、管理が行き届いた物件を探してみましょう。

同じように築年数が経過していても、きちんと管理して手を入れている物件とそうでない物件では、家や設備の傷み度合いが格段に違います。古民家のメリットを最大限に享受するには、適切に管理された物件を選ぶようにしましょう。

古民家の魅力やおすすめの人って?

古民家リノベーションにはメリットもデメリットもあることを確認したところで、特に古民家がおすすめになる人や魅力についても見ていきましょう。

あたたかみのある雰囲気やゆっくりと流れる時間が魅力

古民家は一般的に昭和初期までに建てられた家のことを指します。築後100年近く経っている古民家などもあります。

何十年にもわたって使われてきた床や柱は、黒光りしていて、風格のあるたたずまいになっています。加えて、何十年も多くの人を支えてきた建物には、不思議な力強さやぬくもりがあるのです。新築では出せないあたたかみが魅力といえるでしょう。

加えて、古民家のある土地は、都会の喧騒から離れている場合がほとんど。騒音が気になる娯楽施設なども周囲にありませんから、のんびりとした時間を楽しむことができます。

また、古民家には風格ある庭が備わっていることも多く、そのような庭で、開放感を味わうことも可能です。

環境を大切にしたい人やアレルギーのある人におすすめ

現代の住宅のほとんどは、セメントといった化学物質で家が建てられています。このような家に住んでいると、シックハウスといって健康被害が出てくる可能性があるのです。

一方、古民家は自然素材しか使用されていません。ですから、化学物質に敏感で、アレルギー反応の起きやすい人でも安心して住むことができるのです。

さらに、古民家をリノベーションする場合でも、新築で建てるよりも資材は最低限で済むので、環境保全に協力できるというメリットがあります。

購入しやすい物件を狙うなら古民家!

古民家は新築物件よりも安くで購入できます。頭金などの初期費用も少なくて済むので、比較的購入がしやすいメリットがあるといえるでしょう。

さらに、過疎化が進んでいる地域の古民家ならば、無料で手に入れられることもあるのです!

古民家には、耐震性や日中の明るさなどに問題のある物件が多いのも事実です。しかし、古民家を安く購入できれば、浮いたお金でかなりリフォームに力を入れることもできます!

リフォームをすれば、明るくて開放的な雰囲気の住まいにすることもできますし、耐震性や寒さ対策もしっかり取ることが可能です。

選ぶときはどこをポイントにみる?

古民家を選ぶときに見ておきたいポイントは以下の通りです。

基礎はしっかりとしているか?

日本は地震の多い国です。ですから、地震に強い家かどうかという点は大切なチェックポイントになってきます。

古民家のなかには、基礎部分がシロアリなどによって弱くなっている場合もありえます。基礎が弱いと、地震がきたときに、倒壊の危険性がかなり高くなってしまうのです。

加えて、古民家の基礎は「石場建て」と呼ばれる石の上に柱を建てていく工法をとっていることが多いのですが、石場建てを扱う工務店はほとんどないのが現状です。そのため、基礎部分からリフォームしようとすると、工務店がなかなか決まりません。仮に、決まっても、珍しい工法の補填になるので費用が高額になることもあります。

もともとの基礎が、なるべくきちんとしている古民家を選ぶのが重要といえるでしょう。

ライフラインの確認を

古民家の中には、下水や電気といったライフラインが整っていないものも少なくありません。いくら雰囲気が良く、費用も安い家であっても、ライフラインに不備があると暮らしていけませんよね?

ライフラインは目には見えないので見落としてしまいがち。上下水道や電気やガスがきちんと通っているかを確認しておきましょう。また、スマホの電波状況などもチェックしておくのも大切です。

補助金制度の確認を!

古民家が建てられている地域によっては、補助金制度があることも。

たとえば、新潟県では、増えていく古民家や空き家を有効活用するために、「ふるさと古民家再生事業」という補助金制度を実施していて、対象となる場合は、最大で100万円の補助が受けられます。

気になる自治体に、補助制度があるかどうかを事前にしっかりと確認しておくのも大切といえるでしょう。

おわりに 費用をおさえられる古民家リノベーションは検討の価値あり!

2015年に施行された空き家対策特別措置法によって、空き家を所有しているだけでも固定資産税がかかるようになっています。

古民家再生の流れの背景には、こうした状況の変化も後押ししているのかもしれません。昔ながらの木造建築が醸し出すぬくもりと、現代の設備や間取りならではの快適性を両立させ、独自の住宅にすることができるのは、古民家再生ならではといえるでしょう。


最終更新日:2020-05-26

 

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