おすすめPickUP!
2010年前後から、太陽光発電は非常にメジャーな投資商品となったといえるのではないでしょうか。10%を超える高利回りが期待でき、さらに国からの補助金も出るということから、あっという間に一般家庭にも広がっていきました。
しかし、現在は電力の買取価格は全盛期の半分ほどまで下落しており、これからもこの傾向は続いていくと予想されています。それではもう太陽光発電に投資するのは無駄なのか、メリット、デメリットを踏まえて考えていきましょう。
土地付き太陽光発電について
太陽光発電に投資する際には、主に二つの選択肢があります。
一つは自分の家の屋根に発電パネルを設置し、それで得た電力を自分で使い、余ったぶんを電力会社に売却する方法、もう一つは太陽光発電に最適化された土地を発電システムとともに購入し、発生した電力は全て売却する方法です。
こちらは土地付き太陽光発電とも呼ばれ、電力を全て売却して利益に替えることから産業用太陽光発電と呼ばれることもあります。今回はこちらについて主に解説していきますね。
土地付き太陽光発電のメリット
それでは土地付き太陽光発電のメリットについて見ていきましょう。
土地を持っていなくても投資できる
太陽光発電を行うには、発電パネルを設置するための土地が必要不可欠です。あらかじめ土地を持っているならばそこに発電システムを設置するだけで済みますが、そうでなければ土地を購入するところから始めなければいけません。
しかし、土地付き太陽光発電に投資すれば、自分で土地を準備しなくても太陽光発電をスタートさせることができます。そのための準備も業者が多くをおこなってくれるので、自分で一から準備するよりも大幅に負担を軽減できるはずです。
これが土地付き太陽光発電の最大のメリットだといえるでしょう。
高利回り
太陽光発電は比較的高利回りの投資商品だとされています。利回りの相場は10%ほどにもなり、10年間で初期費用を回収できる計算です。
ただ、利回りを算出する際には、発生しうる全てのコストを想定したうえで計算するようにしましょう。
長期安定収入が見込める
発生した電力は大手の電力会社が買い取ってくれるので、買い取り手が見つからないという心配をする必要がありません。また、太陽光発電のリソースは太陽ですから、ある日突然電力が得られなくなる、なんてことも起こりえません(発電システム故障のリスクはありますが)。
つまり、長期的に渡って安定した収入が見込めるのですね。
販売店が管理してくれる
これは商品にもよりますが、多くの場合で発電システムの管理は販売店がおこなってくれます。
太陽光発電システムは数年に一度の定期メンテナンスが義務付けられていますが、そういった手配も基本的に業者が担ってくれるため、管理業務に余計な時間を割く必要はありません。
土地付き太陽光発電のデメリット
それでは次にデメリットについてみていきましょう。メリットだけでなく、必ずデメリットも把握しておいてくださいね。
自然災害のリスク
発電システムは外に設置することになるため、風雨といった自然環境に晒されます。もちろん、多少のことでは故障しないように設計されていますが、それでも全く故障しない、というわけではありません。
万が一故障した場合、直るまでは収益が上がらなくなりますし、修理費もかかってしまいます。
盗難リスク
発電パネルが盗まれるという事件がごくまれに発生しています。パネルがある土地の周辺は基本的に無人なので、セキュリティはどうしても手薄になってしまうのですね。
事件に巻き込まれる可能性は限りなく低いですが、そういった事例があったことは知っておきましょう。
天候に左右される
当たり前ですが、太陽光発電システムは太陽光がないと稼働しません。そのため、発電量は天候に大きく左右されます。
さすがに1ヵ月毎日雨だったなんてことはないでしょうが、月ごとの収益にはある程度のブレが発生するでしょう。
売電価格の低下
太陽光発電で得た電力の売却価格は国によって定められており、1年単位で変化します。この売電価格は年々低下しており、これからもこの傾向は続いていくとされているので、参入が遅れるほど利益を得るのが難しくなっていくかもしれません。
ただ、固定買い取り制度というものがあり、今後どれだけ売電価格が変化しようとも、購入から20年間は購入時の売電価格で買い取ってくれます。これにより、初期費用すら回収できないというような事態は避けられる可能性が高いでしょう。
おわりに
土地付き太陽光発電にはある程度のデメリットこそあるものの、投資の中では比較的ローリスクで始められます。
初期費用がやや高いのがネックですが、まだまだ投資する価値のある商品だといえるでしょう。投資対象を検討している段階なら、ぜひ太陽光発電システムについてチェックしてみてくださいね。
最終更新日:2017-09-13