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価格が比較的安い中古マンションですが、安ければいいというわけではありません。その物件が備えるさまざまな条件が、その後の売りやすさ・貸しやすさに影響するのです。
マンションを効果的に活用できるよう、購入前にその条件をチェックしておきましょう。
中古マンションの条件は売りやすさや貸しやすさにも影響する
自分や家族が住む家として中古マンションを購入する方も、将来的にはそのマンションを手放す日がくるかもしれません。もしそうなれば、なるべく高い価格で売却したいと思うでしょう。投資物件として中古マンションを購入するなら、入居者が途切れない物件を選びたいと思うのではないでしょうか。
そうした希望を叶えるためには、中古マンションを購入するときにチェックしておくべきポイントがあります。不動産物件には、立地や面積、間取りなどのさまざまな条件がありますが、その条件が違えば、その後の売りやすさ・貸しやすさが変わってきます。
せっかく購入したマンションが、賃貸に出しても空き家状態が続いたり、売りに出しても買い手がつかないといったことにならないよう、中古マンションをいろいろな角度からチェックしておきましょう。
中古マンション購入時にチェックしておきたい評価基準
利便性
毎日の住まいとなるマンションは、入居者にとって重要な拠点です。「住んでみたい」「住み続けたい」と思ってもらえるようにするには、生活に便利であることが必須といえます。
その評価の大部分を占めるのは、立地条件でしょう。マンションの資産価値は、立地条件に大きく左右されるといっても過言ではありません。
駅から近い物件、都心へアクセスしやすい物件、通勤・通学に便利な物件は、平均的に人気の高いマンションです。また、住む街自体の使い勝手も大切なポイントになるでしょう。
商業施設が充実している街は便利ですし、今後再開発が予定されている街であればこれから活気が出てくることが期待されます。
居住性
マンションの居住性とは、住み心地のことです。住み心地に影響する要素はいろいろありますが、住居として基本的な性能をきちんと備えていなければ快適な暮らしとは程遠いということになってしまいます。日当たりや風通しがいいか、丈夫で長持ちしそうか、遮音性が高いかどうか、耐震性能はどうかなどは確認しておきたいところ。
間取りの使い勝手も、入居者にとってウエイトが大きい部分です。部屋の面積を優先するのか、それとも部屋数を優先するのかといった傾向は、入居者の年齢や家族構成によって異なります。
どういう方が入居希望者となるかを考え、どういう間取りが使いやすく人気なのか、そしてこの物件がその条件を備えているか、確認しておきましょう。
全体の品質
マンションの建物のグレードや設備の充実も、居住性に大きく影響するポイント。しっかりした外観になっているか、共用部の設備は問題がないか、管理体制はきちんと敷かれているか、見ておきましょう。
大規模なマンションであれば、生活に便利な施設が入っていることも。セキュリティ体制が構築されているマンションは、入居者の安心感につながります。
そのほか、ペットの飼育が可能な物件は、入居希望者をコンスタントに生み出す要素になります。中古マンションをリフォームして、ペットを飼いやすく修繕がしやすい内装にするのも選択肢のひとつです。
人気の設備も家族構成にとって違ってきますので、間取りと合わせて確認しておきましょう。
住環境
毎日を過ごす住まいの周辺環境は、静かで落ち着いたものであってほしいと願うものです。
特にお子さんのいる家庭では、住環境のよさは優先順位の高いポイントとなることがあります。ファミリー向けの物件を考えるのであればなおのこと、住環境の確認は怠らないようにしましょう。
近所に騒音や危険の原因となるものがないかどうか、治安の悪いエリアでないかどうか、災害のリスクはどの程度かといったマイナス要因の確認と、閑静な住宅街、教育施設の有無、緑の豊かな公園へのアクセスといったプラス要因の確認も忘れないでくださいね。
資産価値
ここまでチェックしてきたことをふまえ、売りやすいかどうか、貸しやすいかどうかを評価します。そのための基準は、「多くの方に『住みたい』と思ってもらえるマンションかどうか」です。入居希望者となる方が多ければ、それだけ売りやすく、貸しやすいということになります。
ただし、もし売りやすく貸しやすい物件であっても、購入価格が度を超えて高額であれば、得られる金銭メリットは薄れることになります。条件や資産価値に照らして、価格が妥当かどうかということも、忘れずに確認しましょう。
おわりに
売りやすさ・貸しやすさを求めるには、なるべく多くの方が入居候補とするような条件を備えていることが重要です。入居者の目線で、自分自身はもちろん、家族の方などにもみてもらうのも評価に有効といえるでしょう。
さらにいえば、不動産を評価するのは、入居者だけではありません。ローンを借り入れるなら金融機関が評価することもありますし、賃貸や売却を考えるなら不動産会社の評価を受けることもあるでしょう。
より専門的な評価を知るには、第三者の評価サービスを活用するのも役に立つでしょう。
最終更新日:2017-07-23